2013年3月19日付の“なつ未„通信

なつかしい未来創造

 2月17日(日)に、陸前高田の長部にある漁村センターで、経済産業省の「東北復興ソーシャルビジネス・フォーラム」を開催しました。「復興を進める若者、よそ者、元気者をみんなで応援しよう!!復興まちづくりお茶っこ大会」と題し、いま高田で熱心に動いている働き手の活動を紹介し、集まった参加者とどのような応援ができるかを話し合う時間。
 大船渡や気仙沼からも、またIターン、Uターンで高田に関わっている方々にも参加いただきました。
 事例では、広田地域のお母さんと地元野菜を都市部に販売していく活動や、高田にUターンして雑貨屋さんを始めた女性の活動、菓子店再建のために外部の力を活用した事例などを紹介。
 東京から参加した学生は「告知協力をします」、地元の農業事業者は「菓子作りにうちのいちごを使えば地元産をアピールできる」など具体的な意見の交換も。発展的な動きへつなげてゆきます。

 総務省「緑の分権改革」事業で、気仙材を活用した商品開発「KUMIKIプロジェクト」に取り組んでいます。
 高田で伐採を終えた杉の切り株を素材に、片手で持てるほどのブロックをつくり、「継手」という日本の伝統技術を活用して、釘も接着剤も使わずに家具や家までも作る事ができる商品。一度作ったものをばらしてまた新しいものに組み替えるなど、半永久的に使い育ててゆけます。また自分でつくるだけではなく、家族や仲間とひとつのものを一緒につくることで、コミュニケーションを深めるきっかけにもなればと考えました。
  現在、数名のクリエイターが考えた「KUMIKI LIVING アイデア」に対するご意見を募集中。
http://natsu-mi.jp/design/

陸前高田小友地区にある箱根山。ここに「良い社会資本を残す」ための場をつくろうと、現在プログラムの準備や建築物の検討を進めています。この動きは定期的にご報告していきます。
「お知らせ」や「求む」ページで、応援株主も募集中です。
http://www.natsu-mi.jp/

なつかしい未来創造の周辺

 総務省「東日本大震災アーカイブ事業」。陸前高田や大船渡でも震災前や震災時の写真、動画などを集める活動を行いました。その数8,300点。情報は随時更新されていきます。
現在こちらのページにてご覧いただけます(「ひなぎくNDL東日本大震災アーカイブ」)
http://kn.ndl.go.jp/

わたしたちから見えている地域の動き

 東日本大震災後2年が経ちました。高田は、今月中に残っている遺構のほとんどを建て壊す計画のため、今、建物の解体が進み以前よりも“何もない状態”になっています。
  一方で1月より高田小学校付近で嵩上げがスタートし、復興集合住宅を建てるための準備も少しずつですが進んでいます。
 仮設住宅での暮らしが続くことは、両親を亡くした子どもたちを親戚が引き取るなどにより、これまでとは違う家族構成での生活や、一人になる時間が車とお風呂の中という主婦たちの生活環境、また、みなし仮設での暮らしにおいても、単身で住まう男性の食習慣の乱れ等、復興が長期にわたるほどにストレスを徐々に蓄積します。

 震災後に新しく何かを始める方々もいます。趣味のパン屋を。高田に必要な自動車リース業を。地域の住人がもう一度集まれるコミュニティスペースづくりを。高田のものをつかった商品開発を。人を呼び込むためのしかけを、などなど。
  こうした動きが、静かに強くエネルギーを発してきているように思います。

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「なつ未」通信(バックナンバー)



2013年3月11日の高田(「陸前高田駅」より撮影)

 

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